日本における産業分野の排熱利用

オンライン市場調査研修旅行・専門家ワークショップ

 

産業排熱を利用して処理熱または電力を供給することは、生産に際するエネルギー効率を高め、持続可能な産業を実現するための革新的かつ鍵となる技術です。また、エネルギー効率の大幅な向上は、気候保護の目標を達成するために重要なものでもあります。特に、日本ではこれまで産業排熱の可能性があまり注目されず、ほとんど利用されてきませんでした。しかし、気候変動対策の拡大とともに、排熱をこれまで以上に活用することへの日本政府の関心が高まっています。

  • オンライン市場調査研修旅行・専門家ワークショップでは、以下の内容を扱いました。
  • ビジネス環境条件、技術状況、市場状況、競合社やプロジェクトに関する直接の情報を入手
  • 産業排熱回収分野における協力事業の可能性及びビジネスチャンスの特定
  • 革新的な技術とプロジェクトの提示
  • 二国間プロジェクトへの日本側からの資金調達オプションを検討(例:発電プラントへの補助金等)
  • 特定の技術に関し、日独両国におけるビジネスチャンスについてフィードバックを得る
  • ネットワークの構築

ワークショップでは、経済性、企業のエネルギー効率向上を促す政策の可能性、移動式蓄熱や高性能ヒートポンプなどの技術のポテンシャルや応用分野が議論されました。

日本は技術的に進んでいる部分もありますが、ドイツの体系的なアプローチから多くを学ぶことができる、ということが明らかになりました。日本では、熱台帳、エネルギー・ネイバーフッド(Energetische Nachbarschaft)、熱源・熱消費者の「マッチング」は、まだあまり進んでいないのが現状です。

日独の専門家は、デジタル化の進展に伴い、データセンターは廃熱利用の可能性が高い重要な産業分野に発展するとの見解で一致しました。革新的な潜熱蓄熱システムとカルノーバッテリーの組み合わせや、熱電対の開発、低入力温度に対応した高性能ヒートポンプの応用などにおいても日独間での連携の可能性があることが分かりました。ドイツ連邦環境省は、次の交流の機会として2021年秋に産業用廃熱利用に関する専門家会議を開催する予定です。

 

運営・企画  ECOS、 NEDO (新エネルギー・産業技術総合開発機構)

言語 日独同時通訳

Program

Short Report

プログラム

 
 

お問い合わせ先:

ペーター・ベック(Peter Beck)
Tel: 0541-911 909 94
Email: pbeck@ecos.eu
Fax: +49 (0)541 911909 – 99