第11回日独経済フォーラム, 2017年4月26(水)

ハノーバー

インダストリー 4.0 – 日本とドイツにおける 「価値の創造」

4月26日、ハノーバーメッセにおいて第11回日独経済フォーラムが開催され、日本とドイツの産官学から約350名の参加者を迎え、盛況の内に終了いたしました。

経済産業省(METI)とドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWi)の間で採択された「インダストリー4.0」の分野における連携のための「ハノーバー宣言」から1年が経ったことで、初の中間報告が今回のフォーラムの基調講演として、ドイツ連邦経済省ディルク・ヴィーゼ政務次官より発表されました。

この連携の中でも特に焦点が当てられているデータ保護や基準化、そして中堅企業における取り組みに関した今日までの成果について、在日ドイツ商工会議所シュールマン専務理事の司会によって、ドイツ連邦経済省産業政策局のシェレメット局長と経済産業省大臣官房審議官の佐藤氏の両氏からトークセッションの形式でお話をいただきました。

企業からのプレゼンテーションによって、日独両国にとっていかに大きなイノベーションの可能性があるかが明示されました。日立製作所、イテリゲンスNTTデータビジネスソリューションズ、ムルエレクトロニックシャ、ベックホフオートメーションズ、三菱電機ヨーロッパ、アーンスト・アンド・ヤング、各社それぞれの発表によって、AR(拡張現実)やデジタルツイニング(連携)、IoTの旅またはスマートリニアー・トランスファーシステムなどのキーワードの背景に、どのような価値創造のポテンシャルが潜んでいるかが明らかにされました。

中小企業における生産部門でのデジタル化は、ドイツではすでに進行している現状に比べ、日本の中小企業においては今後の進展に期待がされているようです。
「インダストリー4.0/IoT-中堅企業にとってのチャンスと課題」をテーマとしたパネルディスカッションでは、導入プレゼンテーションをされたシーメンス社の島田専務執行役員をはじめ、ロボット革命イニシァティブ協議会の久保事務局長、ムルエレクトロニック社のヴィーデマン部長、そしてインダストリー4.0コンペテンスセンターのデンケナ教授をパネリストに迎え、活発な意見交換が行われました。

フォーラム終了後には、ニーダーザクセン州と徳島県との交流10周年を記念して、徳島県のご招待によるレセプションが開催されました。

ハノーバーメッセにおける日独経済フォーラムは、常に日本とドイツの産官学からのトップクラスのエキスパートをお迎えし、両国の経済交流の重要なプラットフォームとして定着しています。

第11回日独経済フォーラムは、ドイツ連邦経済・エネルギー省の支援を受け、ドイツメッセAGエコス・コンサルタント、在日ドイツ商工会議所の共催によって開催されました。また、ドイツ産業連盟 (BDI)、日本貿易振興機構 (ジェトロ)デュセルドルフ事務所、日独産業協会 (DJW)、ニーダーザクセン州、プラットフォーム・インダストリー 4.0、ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)からの後援を受けています。

協賛:ベッコフオートメーション株式会社、EPLANソフトウェア&サービス株式会社、アーンスト・アンド・ヤング社、ファナック株式会社、株式会社日立製作所、イテリゲンスNTTデータビジネスソリューションズ社、三菱電機ヨーロッパ社、独国三菱商事会社、ムルエレクトロニック社、シーメンス株式会社、徳島県

 

 

 

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